弁護団長より

東京訴訟弁護団長   弁護士 柳澤尚武

皆さん、こんにちわ。

B型肝炎訴訟が始まって2年になろうとしています。

小さいころに集団予防接種をうけた記憶がおありだと思います。そのときの注射器の使い回しでB型肝炎ウイルスに感染し罹患した被害者が全国にたくさんいます。予防接種は国が決めた国民の義務でしたから、ほとんどすべての乳幼児が予防接種をうけました。そのときにB型肝炎ウイルスに感染した被害者は、いまも慢性肝炎や肝がんを発症し、生活への不安を抱いて生きています。

このずさんな予防接種に対して国は責任があります。平成18年6月、北海道の被害者5名が18年もの裁判をたたかい、最高裁判決によって国の責任を認めさせました。しかし、この被害は5人だけではありません。全国の数十万人もの人たちが、感染による不安や日々の肝炎・肝硬変に苦しみ、肝がんによる死への不安をいだいているのです。ところが国は被害者に対する責任を取ろうとしていません。

このような国の姿勢を放置し、患者を苦しむままにさせておいていいのでしょうか。いま、全国の被害者たちが一斉に裁判をおこし闘っています。

全国B型肝炎訴訟にはふたつの目的があります。

一つは、全ての肝炎患者が安心して治療を受けられるよう、国に体制を整えさせることです。2009年に肝炎対策基本法が成立しました。これはその一歩で、これから内容を決めていかなければなりません。

二つは、B型慢性肝炎・肝硬変・肝がんの患者・遺族とB型肝炎ウイルスキャリアの人々が正当な被害回復(賠償)を受けることです。

現在、訴訟は、全国10の裁判所で闘われています。原告被害者の数はまもなく400人を越えるでしょう。しかし、それは訴訟を知った一部の人に過ぎません。

原告団・弁護団は目的達成のために法廷の内外においてさまざまな活動を行っています。このHPを訪問していただいた皆さん、B型肝炎訴訟をご理解いただき、被害をうけ闘っている患者の方々をぜひご支援下さい。また、ご自分の家族や友人知人の方に、あるいはB型肝炎患者の方に訴訟のことをお知らせ下さい。また、B型肝炎ウイルスに感染していても症状が出ない人もいて、気づかないまま、ある日肝がん発症ということも起こります。それを避けるためにも、検査を受けて下さい。そして、感染・肝炎に一人で悩まずに一人で苦しまず、できれば一緒に裁判をし、運動をしたいと思います。

重ねて、全国の皆様のご理解とご支援をお願いいたします。